スマイル&セーフティな社会づくりを目指す 隔月刊国際情報誌グローバルヴィジョン 令和8年4月1日発行(偶数月) 第246号 特 集 混迷するイラン戦争 出口なき消耗戦と激変する中東 著者 菅原 出 2月28日に開始された米・イスラエルによるイラン攻撃は、本稿執筆時点で戦闘開始から二週間が経過したが、収束の見通しは立っていない。トランプ大統領は「戦争終結が近い」といった発言を繰り返し、市場の動揺を抑えようと躍起になっているが、イランの新体制は崩壊する兆しがなく、攻撃をやめる意志を見せていない。イランは、米国に消耗戦をしかけ、世界経済を混乱させトランプ政権や米国民に経済的な打撃を与えることで、イランに戦争を仕掛けたことを後悔させ、二度とイランに手出しをさせないようにする作戦を展開。さらには中東地域から米軍を追い出すことまで視野に入れて、湾岸アラブ諸国への攻撃を続け、ホルムズ海峡の封鎖を続ける可能性がある。小規模に分散して散発的に攻撃を続けるイランのゲリラ戦術に直面し、トランプ政権は出口戦略を定めることが... 「管理された対立」下の米中首脳会談 4つの変数が交差する交渉局面を読み解く 著者 土屋 貴裕 本稿では、2026年に想定される米中首脳会談を、単に2つの大国間の首脳外交という視点ではなく、①中国国内の統治再編、②周辺海空域での持続的な軍事運用、③米国側からの対中制度化圧力、④中東・中南米危機を含む外部ショック、という4つの変数が交差する交渉局面として読み解いていきたい。ここでいう「対中制度化圧力」とは、通商、技術、金融の各領域で規制や審査の枠組みを積み上げ、政策を後戻りしにくくする圧力のことを指す。これら四層は独立して動くのではなく、相互に深く連動しながら、両国の妥協点とレッドラインを形成している。2026年2月4日の米中首脳電話会談は、新たなアジェンダを創出するよりも、... 中国、南シナ海で新たな大規模埋め立て 「国際調停院」設立と連動する覇権拡大戦略 中国が南シナ海において、新たに大規模な珊瑚礁の埋立てと人工島の造成を進めていることが分かった。今年1月、米誌ニューズウィークが、欧州宇宙機関(ESA)の... 「歩き」の楽しみ⑧ ー伊勢街道ー 著者 村田 卓弘 伊勢街道は、四日市市の「日永(ひなが)の追分」で東海道から南に分岐し、津、松阪を経て伊勢神宮へ至る70キロの街道です。江戸時代、短期間で数百万人が参詣する... 企業リーダーとインテリジェンス⑪ ー現代の不透明な戦争を見るーハイブリッド戦争の視点から 著者 上田 篤盛 前号まで三回にわたり、地域紛争を見るための基本的な視点について解説してきました。今号からは、現代における戦争の見え方が「なぜ変わったのか」という問いを... これまでの経験や常識では考えられない数々の災害など アメリカと日本で発生する竜巻の特徴及び日本各地で発生している竜巻から身を守る方法 著者 小平 隆弘 先回号では、近年日本各地で発生している竜巻などの特徴などを説明してまいりました。竜巻というと、遠いアメリカ大陸での気象現象であると思われがちですが、日本国内でもこのように頻発していることが、お判りいただけたものと思います。今回は、突然発生する竜巻から身を守るにはどのようにしたらよいのか考えていきたいと思います。ここでは、日本で発生する竜巻とアメリカのトルネードの特徴を紹介し、年間1,000件以上トルネードが発生...